生なまコンとは、工場こうじょうでつくられた固かためる前まえのコンクリート

生なまコンは、工場こうじょうで練ねり混まぜが終おわわり、まだ固かたまってない状態じょうたいですぐに工事現場こうじげんばへと配達はいたつされるやわらかなコンクリートのことです。英語えいごでは、レディーミクストコンクリートといいます。コンクリートはすぐに固かたまりはじめてしまいます。そこで、生なまコンがまだなかった時代じだいは工事現場こうじげんばで材料ざいりょうを配合はいごうし、練ねり合あわせてコンクリートをつくっていました（現場練げんばねり）。そのため、品質ひんしつがバラバラなうえ、手間てまもたいへん。

その点てん、生なまコンは工場こうじょうでつくられるので材料ざいりょうを正確せいかくに練ねり混まぜでき、品質ひんしつは全すべて一定いっていに保たもてます。さらに、現場げんばで練ねり合あわせる必要ひつようもないので工事こうじが楽らくなうえ、費用ひようも安やすくてすみます。

生なまコンは、
工場こうじょうから届とどくんだね！

生なまコンは、いつ誕生たんじょうしたの？

生なまコンが誕生たんじょうしたのは、ドイツで1903年ねん（明治めいじ36年ねん）のこと。日本にほんではじめての生なまコンは、それよりもずっと遅おそく1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）まで待またなければなりませんでした。その年としの11月がつ15日にちに東京都とうきょうと墨田区すみだくの東京とうきょうコンクリート工業こうぎょう・業平橋なりひらばし工場こうじょうが操業そうぎょうを開始かいし。日本にほん最初さいしょの生なまコンは、この工場こうじょうから出荷しゅっかされました。この日ひを記念きねんし、毎年まいとし11月がつ15日にちは「生なまコン記念日きねんび」とされています。
なお、この工場こうじょうは再開発さいかいはつのため2007年ねん（平成へいせい19年ねん）に閉鎖へいさされました。今いま、この場所ばしょには、2012年ねん（平成へいせい24年ねん）に開業かいぎょうした東京とうきょうスカイツリーが建たっています。敷地しきちのなかには「生なまコン発祥はっしょうの地ち」の記念碑きねんひが建たてられているので、行いく機会きかいがあったら探さがしてみて下くださいね。

そもそもコンクリートって何なにからできている？

コンクリートは、セメントと骨材こつざい（砂すなや砂利じゃりのこと）に水みずを加くわえ、練ねり合あわせて固かためたもの。いわば、人ひとの手てによってつくられた岩いわといえます。
さらに、コンクリートの品質ひんしつを高たかめたり、とくしゅな性能せいのうをもたせたりするために、混和剤こんわざいというものを加くわえることも多おおくあります。コンクリートには、使つかうセメントや骨材こつざいの種類しゅるい、水みずの量りょうなど配合はいごうの割合わりあい、工事こうじの方法ほうほうなどにより、たくさんの種類しゅるいがあります。それぞれの使つかいみちに合あわせて、強度きょうどややわらかさの違ちがういろいろなコンクリートが使つかい分わけられています。

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  セメント

  セメントは、骨材こつざいである砂すなや砂利じゃりをくっつけるのりのような役割やくわりを果はたします。
  ちなみに、約やく5000年前ねんまえのエジプトのピラミッドでも、セメントが石いしと石いしをくっつけるのりとして使つかわれたそうです。

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  骨材（こつざい）

  粗骨材そこつざい（砂利じゃり）と細骨材さいこつざい（砂すな）に分わけられます。コンクリートの約やく70％を占しめるため、その品質ひんしつに大おおきな影響えいきょうをおよぼします。

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  混和剤（こんわざい）

  少量しょうりょう加くわえることで、コンクリートの品質ひんしつを高たかめたり、とくしゅな性能せいのうをもたせたりできます。