福島県の新築マンションで高放射線量が検出されたことが、テレビ、新聞等で報道されました。これらの報道では、コンクリートの原材料の一部である「砕石」が原因であるとする報道機関もありますが、多数の報道機関では「汚染コンクリート」という表現が用いられています。
生コンクリートは、砕石の他、砂やセメント、混和材料を原材料としており、砕石以外の原材料は問題となっておりません。コンクリートは東日本大震災で実証されたとおり「コンクリートは人の生命と生活を守る」重要な建設資材であります。報道で「汚染コンクリート」の表現が繰り返し使用されますと「コンクリートは危険」との潜在情報のもととなり、風評被害の原因となることが予想されます。
生コンクリートを製造することについては、JISA5308 (レディーミクストコンクリート)によって厳しくその管理が義務付けられるとともに、産官学体制で運営される全国品質管理監査制度によっても毎年現地で審査が行われて、適正な工場のみ合格証が発行され、その表示が許される仕組みです。
標記のような風評被害の原因となるとなるような表現の使用を関係各位にお控え頂くようお願いするとともに、引き続き「生命を守るコンクリート」であり続けるため、生コンクリート業界では、セメント、骨材等の関連団体の協力を頂き、安全で高品質のコンクリートの出荷に全力を上げて取組む所存であります。
今後とも、生コンクリートへの理解とご使用をよろしくお願い申し上げます。
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